はるばる海を渡って、日本へ勉強に来ていたコロンビアの学生が祖国に帰っていった。彼女は病院で働きながら日本の医療を勉強に来ていた、彼女は祖国に帰り看護師として活躍が期待されての来日である。片言の日本語と祖国のポルトガル語とお互いを結ぶための英語と一言話すのも大変である。こちらが日本語から英語に、彼女が英語からポルトガル語を頭で理解しなければならない。そして質問は逆をたどるのである。目の前にいて遠い宇宙の彼方と話している気分である。その苦労をものともせず彼女は熱心に勉学にがんばった。そんな彼女が日本の学生さんは、どうしてテレビ見たり、ゲームしてばかりいるのか不思議だと質問してきた。暇があったらもっと勉強したいという彼女とのギャップは雲泥の差があるのだろう。やや、耳の痛い話ではあるが、日本の学生さんは、確かに勉強を余りしない。特に大学に入ってしまうとなおさらである。最終目標が大学に入ることのように~。話が少しずれたけれど、その彼女から手紙が来た。それはかろうじて読めるくらいの、たどたどしい文字で書かれていた。下手な字に最初は驚いた、そして顔を思い出し笑えてきたが・・やがて最後には泣けてきた。今は、携帯でもパソコンでもすぐにつながる時代。簡単に地球の裏側とつながる時代に、ほかのどんな方法よりも「直に書いた手紙」という形で気持ちを伝えてきたことは、本当にうれしかった。文章以上に、思いが伝わってきた。覚えたての日本語を、一生懸命、紙にしたためている姿を想像すると間違いだらけの字もとてもとてもいとおしくなり、涙が自然とわいてくるのである。今彼女は病院スタッフの中心メンバーとなり、がんばってることが書かれていたが、日本をこよなく愛して、日本へ今度は自費で来たいとも・・。がんばれ~~きっと時代は君のものだよ。今日は少しおセンチになったいる自分が、でもうれしいのである。
ため息をつくのが苦手である。よく、ため息をつくと幸せが逃げてゆくというけれど、本当にそんな気がしている。それに、ため息をついている人を見ると、こちらまで疲れてしまう。疲れが伝染をしてしまう。だからどんな疲れていてもため息をつけない。ある日、「ほっ!」って言って見た。意外と気持ちが良いことに気が付いた。時々思い出して、ため息の後に、そっと言ってみる。それも勢い良く高い声で一声、「ほっ!」この一言で、心の中のもやもやが勢い良く吐き出される気がした。そして、少しだけからだが軽くなった気がする。この意外に気持ちよいことを、ため息をつく人に広めている。最初は押し付けでいいから、無理やりため息の後に言ってみる。そしてだんだん習慣になると、ため息のあとに「ほっ!」って言うようにしていると、なんだかため息そのものが軽くしか出ないようになり、やがてため息つくのを忘れてくる気がする。だまされたと思って、思い出したら、やってみてください。意外と効果があるんだよ~~。
久しぶりにやることがない(実は山ほどある)ので、図書館に行った。そこで手にしたのが色見本帳。当てもなく見ているときは、とてもきれいで沢山の色が素敵に思えるのだが、自分が探しているときは、なかなか気に入った色が見つからない。どうしてこの色とこの色の間の色がないんだろう?ッて思ったりする。色には、一色ずつ番号と名前が付いている。またその理由なども書かれているから読んでいるととても楽しい。またつけられた名前がとてもその色にあっているから、名前だけでも魅了される。また、色は想像を果てしなく広げてくれるのも特色かもしれない。良く晴れた空を見ると、「ああこの空はナウシカの空だ」と思ったりする。深く、濃いウルトラマリンブルーを見るとき、イヴクライン(画家の名前)のブルーを想い、心が力強くなる。透明な青い海を見て、グランブルー(映画)の青だ、と思ったり、ゆらゆらと、光の中で水が揺れるのを見るとき、ホックニーの絵の青さが重なる。色見本帳にたとえ名前がなくても、心で知っている色たち。絵を描く人たちは、言葉ではなくきっと絵に名前をつけているんだろう。だから僕もまねをして、くしゃみのは勢いのある白とか、ケンカは浅黄色に近い赤とか・・キスなどは・・◎◎色とか、またそれに優しさ、激しさが加わればまた色が変わる。そんなことを考えているうちにどうやら眠ってしまったようだ。ふと気が付くと小半日。夢は色付きで見られることを知ったのは、中学生のころ。最初は印象的なところだけが色付きだった。しだい次第に全体についていった気がする。今では見たことのない夢に出てくる場所の色もはっきり見ることが出来る。そして偶然、夢に出てきたところに出くわすことがある。あれ?ここって来たことがある?。でも実際は初めてなのだが・・夢で見た場所らしい。そして思い出しながら・・進むと夢で見たものがそこにある。そして驚きは色があっていることだ。後で知ったけれど・・これは幽体離脱した感覚がそこに来て記憶させるらしい。そしてその感覚は人によって随分違うらしい。だから、人が見る夢の色は、同じ赤でも微妙に違うのだそうだ。体力が回復したらまた知らない土地の色も見てみたいと思っている。
久々のお休みで・・ビデオを見ても好きなところで眠ってしまっても、お昼の食事をずらしてしまっても、おまけにメニューを急に変えても。本屋で2時間も立ち読みしても、いつも行く喫茶店を珍しく5分で出てきても、部屋に帰ってその後またずるずる惰眠しても、気ままに気持ちの赴くままに過ごす。一人でいる時間を全くわがままに過ごす一日。たまにはこういう過ごし方も良いなぁって思う。毎日時間との競争だったり、人と会う予定ばかりだったり、締め切りに間に合わない焦りが心臓をばくばくさせたり、喫茶店で1時間もいても決して長いと思わなかったり、あわただしい毎日から比べると・・今日はなんと時間を無駄にしわがままに過ごせたことか。もったいない気もするが、これもある種の贅沢というものだろう。たまには贅沢・・良いよね。おいしいもの食べたり、素敵なもの買うことも贅沢だけれど、無駄な時間費やすのも贅沢だよね。ありがとう~~今日一日を贅沢させたくれた神様。明日からまたスケジュールに追われる毎日が始まる。ほんの少しだけゆったりした一日でした。
私のすごく身近にいる人は、おしゃれをするのも、おいしいものを食べるのも好きで、可愛いけれど、おっちょこちょいな人です。結婚してから特に目立つようになった。今、手にしていたものをすぐどこかに置き忘れてしまう。これは特技といえるほどです。もしかすると、夏の水溜りにいるゲンゴロウの生まれ変わりかも(笑)、いつも探し物をしています。一緒に探し物にお付き合いするけど、最近はコツを覚えた。彼女の動いたところをたどってゆくと、必ず、思いもかけないところに大事なものが置いてある、すぐに僕が先に見つけ出す。そんな彼女の楽しみの一つに、スーパーや色いろいろなお店のサービス券や補助券スタンプをためるのがちっちゃな楽しみになっていた(過去形である)。そんなもの大したほどのことにもならないんでしょうって言うと、この小さな積み重ねが大切なんだよって言うのです。そしてある日、あるお店からダイレクトメール。ポイント交換日に新規商品追加などとお誘いの文句。沢山溜まったからすぐに行くと言い出す。それではと、スケジュールを組みなおして、行動予定に組み込み、お出かけすると、お店についてすぐに、あ!ポイントカード忘れた!。えぇえ~~え!そんなぁあ!。でもほしいものあるから買い物はするっていうことに。そして、レジへ・・あれ?ポイント交換日って明日と書いてあるよ。全くおっちょこちょい×2である。忘れてきたのが正解なのか、出かけてきたのがアホなのか、毎日毎日・・コメディーは尽きることなく続いている。家に帰り、ポイントカードを次の日のために忘れないように机の前に・・あれ?有効期限が切れてるよ?なんと、すでに終わっている。挙句には、忙しくて先月行けなかったから・・とのたまわく。なんのこっちゃぁあ。明日行ってもだめじゃぁん。そんなこんなのポイントカードや補助券は有効期限が切れているものが沢山混じっている。我が家では、心底、大雑把な人の集まりらしい。最近では、ポイントカードも、補助券も貰わないことにした。貰ってもきっとまた、有効期限が切れてしまうから~。自動的にためて管理してくれるもの以外は要りませんってレジで言うと・・。後ろに並んでいる人が、もったいないなぁっという視線が背中に痛い。いいもん~~、別に・・好きで断ってるんだから~彼女は平然としている(笑)。好きなのか、嫌いなのか主婦の気持ちは計り知れない沼地である。まぁあ・・煎じ詰めれば、おっちょこちょいが全ての原因ではあるな。僕はただただ笑い転げたり、あきれるばかりの楽しい毎日である。